細い糸

「配属がきまったよ」っていうメールをYに送ってみた。
7月末以来、連絡してなかった。
私は、こういう”話し掛けるきっかけ”、待ってたのかな？
Yのことは、他にいいと思う人が周りにいない以上、忘れられなかったし、それでもいいと思ってた。
この状態なら、しばらく忘れられないだろう事も、だからといって、Yに近づけることはない事も、もう分かってて。
それに仕事も忙しくて、なんとなく、恋愛自体に遠のいてた。

「メルアド変ってるんじゃないかな？」そんな予感はあった。
しょっちゅうメルアド変えてたし、携帯もよく壊す人だったから。
んで、普通に新規契約して、番号もメルアドも分かんなくなる事態は、よくあることだった。
携帯を壊したYは私の連絡先もわからずに、お互い音信不通状態に陥ってることってあった。

案の定、メールは「送信できません」と返ってきた。
試しに184付で電話してみた。
「お客様の〜」というアナウンス。
前にも聞いた、このアナウンス。
というか、Yはよくお金払ってなしわけだし、よく聞いてたわ、このアナウンス。

だけど、前と違ったのは、アナウンスが「新しい連絡先は090〜」と続いたこと。
・・・セーフ。
セーフなはずだ☆
Yの番号か、確信できないけどショートメールを送ってみた。
メアドわかんないから、しょうがない。
「Yのケータイ？」と聞いてみた。
50文字しか送れないショートメール。
当り障りのない内容を書いて。
それでも自分の名前は入りきらず。
ショートメールに送り側の名前が出るか、よく分からなかったけど、内容で分かるはずと思って送信。